岐阜高島屋、2024年7月31日に閉店した。
47年の歴史に幕。
ニュースで「老朽化で閉店」って報道されてたけど、調べてみたら、全然違った。
本当の理由は、大家との修繕費負担を巡る折り合いがつかなかったから。
岐阜高島屋、2024年7月31日閉店
🏬 岐阜高島屋 基本情報
| 所在地 | 岐阜県岐阜市(柳ケ瀬商店街) |
| 開業 | 1977年 |
| 閉店 | 2024年7月31日 |
| 営業年数 | 47年 |
| 建物 | 地元不動産会社所有 |
| 高島屋の立場 | テナント入居(賃借) |
ここが超重要。
高島屋は土地・建物を所有してなかった。
大家さんのビルに入ってるテナント。
閉店理由:公式発表
まず、公式発表から。
📰 高島屋の公式コメント
日経新聞(2024年7月31日)
「施設の老朽化が進み、大規模修繕に多額の費用が必要な一方、売上回復の見通しが立たないため、苦渋の決断」
毎日新聞(2024年7月31日)
「47年歴史に幕、岐阜県初の百貨店ゼロ県」
岐阜新聞(2024年7月31日)
「最終営業日取材『設備更新断念』」
表向きは、「老朽化+売上不振」。
でも、地元報道を見ると、もっと深い理由があった。
閉店の本当の理由
地元報道が深掘りしてる。
🔍 地元報道の深掘り
理由①:電気設備の劣化
47年建物の配電設備・空調が限界
停電を伴う修繕で営業中断リスク
理由②:修繕費負担の折り合いがつかなかった
数十億円規模の見積もり
家主(地元不動産会社)との費用分担で折り合えず
これが実質的トリガー(地元識者談)
理由③:柳ケ瀬商店街の衰退
地元客流出+競合SC(岐阜駅イオン等)台頭で売上低迷
修繕費負担を巡る大家との折り合いがつかなかった。
これが決定打。
テナント入居型と自社所有型の違い
ここが超重要。
| 項目 | テナント入居型 (岐阜高島屋) | 自社所有型 (他の百貨店) |
|---|---|---|
| 土地・建物 | 大家(地元不動産会社)所有 | 百貨店が所有 |
| 修繕費負担 | 大家とテナントで分担交渉 折り合わないと撤退 | 百貨店が全額負担 自分で判断できる |
| 閉店時の選択肢 | 店舗撤退=事業撤退 土地売却による資金回収なし | 不動産売却→数十〜数百億円キャッシュイン デベロッパーと再開発 |
テナント入居型だと、修繕費を巡って大家と揉める。
自社所有型だと、自分で判断できる。
高島屋の地方店、閉店ラッシュ
岐阜だけじゃない。
高島屋の地方店、2020年代に入って閉店ラッシュ。
| 年月 | 店舗名 | 所在地 |
|---|---|---|
| 2020年2月 | タカシマヤスタイルメゾン海老名店 | 神奈川県海老名市 |
| 2020年8月 | 高島屋港南台高島屋 | 神奈川県横浜市 |
| 2021年2月 | タカシマヤフードメゾン岡山店 | 岡山県岡山市 |
| 2023年1月 | 高島屋立川店(百貨店部分) | 東京都立川市 |
| 2023年2月 | タカシマヤフードメゾン新横浜 | 神奈川県横浜市 |
| 2024年5月 | 玉川高島屋SCガーデンアイランド | 東京都世田谷区 |
| 2024年7月 | 岐阜高島屋 | 岐阜県岐阜市 |
| 2026年1月(予定) | 高島屋堺店 | 大阪府堺市 |
2020年代に10店舗近く閉店。
傾向:首都圏郊外(立川・玉川)+地方単独店(岐阜・堺)が主。
高島屋の土地戦略
で、高島屋はどういう戦略なのか?
🏢 高島屋の土地戦略
方針
地方・郊外店を整理
首都圏(日本橋、高島屋SC)+都心一等地(大阪、京都、名古屋)に経営資源を集中
閉店理由の3点セット
①売上低迷(地方人口減+競合SC台頭)
②建物老朽化(設備更新コスト巨大)
③賃料交渉・修繕負担で家主と折り合えず
岐阜は、この3点セット全部当てはまる典型ケース。
堺店は2026年1月閉店予定
次は堺店。
⚠️ 2026年1月閉店予定:高島屋堺店
| 閉店予定 | 2026年1月 |
| 営業年数 | 61年歴史(直近最大規模) |
| 跡地 | 商業施設再開発濃厚 |
堺店は61年の歴史で、直近最大規模の閉店。
まとめ
📋 この記事のポイント
| 岐阜高島屋閉店 | 2024年7月31日、47年の歴史に幕 |
| 土地・建物 | 高島屋の所有ではなく、地元不動産会社のビルに入居(テナント) |
| 閉店の真相 | 修繕費負担(数十億円規模)を巡る大家との折り合いがつかなかった |
| テナント入居型のリスク | 大家と修繕費分担で揉める、撤退時に土地売却できない |
| 高島屋の閉店ラッシュ | 2020年代に10店舗近く閉店、地方・郊外店整理 |
| 次の閉店 | 2026年1月、堺店(61年歴史、直近最大規模) |
岐阜高島屋、閉店理由は「老朽化」じゃなかった。
本当の理由は、修繕費負担を巡る大家との折り合いがつかなかったから。
高島屋は土地・建物を所有してなくて、大家さんのビルに入ってるテナント。
だから、修繕費を巡って揉めた。
百貨店の灯が消えたのは、百貨店だけの問題じゃない。
大家の相続・建替え問題でもある。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
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