借地なら終わったのに…自社所有で地獄を見たスズランの教訓【後編】

スズラン百貨店 自社所有リスク 借地権比較 2026 現況調査

前編で、高崎スズランの移転失敗を見た。

売上7割減、客数6割減。

で、ここからが本題。

「自社所有だから、簡単に撤退できない」という地獄。

土地の権利関係:スズランは自社所有

🏢 高崎スズラン 土地の権利関係

旧店舗の土地 自社所有
新店舗の土地 自社所有
高崎市の認可 「優良建築物整備事業」認定で容積率緩和
旧店舗跡の計画 2029年19階タワマン+商業+立体駐車場
スズラン+地権者+デベロッパー共同事業

両方とも自社所有。

これが、後で効いてくる。

自社所有 vs 借地:決定的な違い

項目 自社所有型
(高崎スズラン)
借地型
(クロスガーデン多摩)
土地の権利 自社所有 UR都市機構の定期借地20年
失敗したとき 簡単に撤退できない
建物残る、固定資産税かかる
減損処理で赤字拡大
契約満了で潔く終われる
更地返還して撤退
損失限定
建替費用 数十億円全額負担 借地なので建替えない
契約満了で終了
撤退時の選択肢 ①土地売却
②タワマン転換で起死回生
③ズルズル赤字継続
契約満了で終了
選択肢なし、潔い

借地なら、契約満了で終われる。

自社所有だと、簡単に撤退できない。

他事例との比較:土地権利が決める運命

事例 土地権利 結末 教訓
高崎スズラン 自社所有 建替→売上7割減
タワマン計画で起死回生狙い
コンパクト化失敗
撤退できず地獄
クロスガーデン多摩 UR借地満了 2026年2月閉店→更地返還 借地は潔く終われる
大江戸温泉 都借地満了 2021年閉館→更地返還 公共用地の期限
岐阜高島屋 テナント撤退 2024年7月閉店
地主が再開発
賃借は身軽に撤退

土地権利で、運命が決まる。

スズランの起死回生策:タワマン計画

で、スズランはどうするのか?

🏗️ 2029年計画:タワマンで起死回生

旧店舗跡の開発

19階建てタワーマンション
+商業施設
+立体駐車場

空中デッキ

旧店舗跡と新店舗を空中デッキで接続
動線改善

事業形態

スズラン+地権者+デベロッパー共同事業
マンション分譲利益で百貨店赤字を補填

タワマン分譲利益で、百貨店の赤字を埋める作戦。

自社所有のジレンマ

めちゃくちゃジレンマ。どーなる!?スズラン!

⚠️ 自社所有のジレンマ

ジレンマ①:撤退できない

売上7割減でも、簡単に閉店できない
土地が残る、固定資産税がかかる
借地なら契約満了で終われた

ジレンマ②:建替費用の回収が必要

数十億円の建替費用を回収しないといけない
タワマン計画で起死回生を狙うしかない
借地なら建替えせず契約満了で終われた

ジレンマ③:減損処理で赤字拡大

新店舗の資産価値が下がる
減損処理で赤字がさらに拡大
借地なら資産計上しないので減損処理なし

自社所有だから、引くに引けない。

借地のメリット(意外と)

これ見てると、借地のメリットが見えてくる。

✅ 借地のメリット(意外と)

メリット①:契約満了で潔く終われる

定期借地権20年満了→更地返還して撤退
ズルズル赤字を続けなくていい

メリット②:初期投資を抑えられる

土地代がゼロ
建物だけで済む

メリット③:減損処理なし

土地を資産計上しないので、減損処理がない
赤字拡大しない

借地、意外とメリット多い。

あなたならどうする?

💭 あなたならどうする?

もしあなたが百貨店の経営者なら、どっちを選ぶ?

選択肢A:自社所有で建替

✅ 長期的に資産になる
❌ 失敗したら撤退できない
❌ 建替費用数十億円全額負担
❌ 減損処理で赤字拡大リスク

選択肢B:借地で出店

✅ 初期投資を抑えられる
✅ 失敗したら契約満了で潔く撤退
✅ 減損処理なし
❌ 地代を払い続ける
❌ 契約満了で建物を失う

正解はない。

でも、失敗したときのリスクは、自社所有の方が圧倒的に大きい。

まとめ

📋 この記事のポイント

スズランの土地 旧店舗・新店舗とも自社所有
自社所有のジレンマ 失敗しても簡単に撤退できない、建替費用回収が必要
借地なら 契約満了で潔く終われた、クロスガーデン多摩・大江戸温泉パターン
起死回生策 2029年旧店舗跡に19階タワマン+空中デッキ、分譲利益で赤字補填
土地権利で運命が決まる 自社所有=撤退困難、借地=潔く終われる
教訓 失敗したときのリスクは自社所有の方が大きい

高崎スズラン、自社所有だから簡単に撤退できない。

借地なら、契約満了で潔く終われた。

自社所有のジレンマ:

  1. 撤退できない
  2. 建替費用の回収が必要
  3. 減損処理で赤字拡大

起死回生策:2029年タワマン計画で分譲利益を狙う。

土地権利で、運命が決まる。

失敗したときのリスクは、自社所有の方が圧倒的に大きい。

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※宅建合格者・行政書士学習中の内容をまとめたものです。間違いがあればご指摘ください。

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