相続税、延納・物納すると数百万円損する理由

相続税を現金で払えない、別手段で払うことを解説したアイキャッチ画像

今回は相続税の納付方法について学んだことをまとめます。

相続税って、原則「現金一括払い」。

でも、現金がない場合、「延納」か「物納」ができるらしい。

延納は分割払い。 物納は不動産で納税。

「現金ないなら、延納でいいじゃん」って最初思ったんですけど、教材見てたら、利息がヤバいことに気づいた。

年利3.6〜6.0%。

計算してみたら、数百万円損することもある。

「え、マジで?」って思って、色々調べた。

今日は、延納・物納のヤバさと、損しない方法を書きます。

延納って何?分割払いできる制度

相続税を一括で払えない場合、最長20年の分割払いができる。

これが延納。

例えば、相続税1000万円を、10年で分割払い。

毎年100万円ずつ払えばいい。

「おお、助かる!」って思いますよね。

でも、利息がかかる。

延納の利息がエグい

延納には、延納利子税がかかる。

年利3.6〜6.0%。

相続財産の内訳によって変わるんだけど、不動産が多いと利率が高くなる。

💰 延納の利息、計算してみた

相続税:1,000万円
期間:10年延納
年利:4.8%(不動産が多い場合)

利息:約264万円

総支払額:1,264万円

264万円も余計に払うことになる。

これ、マジでヤバくないですか?

物納って何?不動産で納税できる制度

「延納の利息が高いなら、物納すればいいじゃん」

って思うじゃないですか。

物納は、現金がない場合、不動産で納税できる制度。

例えば、相続税1000万円。 実家の評価額1000万円。

実家を国に渡して、納税完了。

これが物納。

「現金払わなくていいし、楽じゃん」って思いますよね。

でも、デメリットがめちゃくちゃ多い。

デメリット1:管理処分不適格財産は物納できない

すべての不動産が物納できるわけじゃない。

⚠️ 物納できない土地

  • 境界が不明な土地
  • 担保権が設定されてる土地(抵当権とか)
  • 共有名義の土地
  • 訴訟中の土地
  • 管理不全な土地(荒れ放題とか)

実家の土地、境界が不明なことって意外と多いんですよ。

測量してない、隣との境界線がハッキリしてない、みたいな。

そういう土地は、物納できない。

デメリット2:物納の審査がめちゃくちゃ厳しい

物納するには、書類がめちゃくちゃ多い。

測量図、境界確定書、評価証明書、etc.

しかも、審査に3〜6ヶ月かかる。

審査に通らないケースも多い。

「物納しようと思ったけど、審査落ちた」ってこともザラ。

デメリット3:評価額が低すぎて損する

これが一番ヤバい。

物納するときの評価額は、相続税評価額。

でも、実際の売却価格より2〜3割安い。

項目 金額
実家の実際の売却価格 1,500万円
相続税評価額 1,000万円
物納すると 1,000万円分の納税
損する金額 500万円

実家を売却すれば1500万円になるのに、物納すると1000万円分にしかならない。

500万円も損する。

これ、知らない人多いと思う。

街で見かけるパターン

勉強してて、「延納・物納で損してる人、実際にいるんだろうな」って思った。

パターン1:延納で利息払い続けてる

親の代で延納を選んで、20年かけて払い続けてる人。

利息だけで数百万円。

「最初に実家売却して、現金で払えばよかった」って後悔してる。

パターン2:物納したら損した

実家を物納した。

相続税評価額1000万円分の納税。

でも、実際に売却すれば1500万円で売れたことを、後から知った。

500万円損した。

延納・物納を選ぶ前にやるべきこと

延納・物納は、最終手段。

まず、他の方法を検討した方がいい。

1. まず、不動産を売却できるか確認

実家とか土地とか、売却できるなら、売却して現金で納税。

これが一番損しない。

延納の利息も、物納の評価額の差も、発生しない。

まずは、「いくらで売れるか」を確認する。

査定してみて、

「実家2000万円で売れます」って言われたら、

相続税1000万円を現金で払って、残り1000万円が手元に残る。

延納なら、利息264万円払って、残り736万円。

差額264万円。

査定するだけで、数百万円の差が分かる。

2. 金融機関から借りる

延納の利息が年利4.8%。

でも、銀行のローンは年利2〜3%。

銀行から1000万円借りて、相続税を一括払い。

その後、10年かけてローン返済。

これなら、利息が半分になる。

方法 利息
延納(年利4.8%、10年) 約264万円
銀行ローン(年利2.5%、10年) 約140万円
差額(節約できる金額) 124万円

銀行から借りた方が、圧倒的に得。

3. 延納・物納は最終手段

延納・物納は、「本当にどうしようもない」ときの最終手段。

まずは、

  1. 不動産を売却できるか確認
  2. 金融機関から借りられるか確認
  3. それでもダメなら、延納・物納

この順番。

実際の選択肢を比較してみる

相続税1000万円を払う場合、どの方法がいいのか。

💰 4つの選択肢、比較してみた

パターン1:実家を売却
実家を2,000万円で売却 → 相続税1,000万円を現金納税
総支払額:1,000万円
手元に残る:1,000万円 ✅ 一番得
パターン2:銀行ローン
銀行から1,000万円借りる(年利2.5%、10年)
総支払額:1,140万円
手元に残る:0円
パターン3:延納
10年延納(年利4.8%)
総支払額:1,264万円
手元に残る:0円
パターン4:物納
実家を物納(評価額1,000万円、実際は1,500万円で売れた)
実質的な支払額:1,500万円
手元に残る:0円 ❌ 一番損

実家売却が圧倒的に得。

しかも、1000万円も手元に残る。

なんで延納・物納を選ぶ人がいるの?

これだけ損するのに、延納・物納を選ぶ人がいる。

理由は3つ。

1. 「実家を手放したくない」

感情的な理由。

「親の家だから、売りたくない」

気持ちは分かる。

でも、数百万円の差がある。

冷静に考えた方がいい。

2. 「売却できると思ってない」

「古い家だから、売れないでしょ」って決めつけてる。

でも、査定してみたら、意外と高く売れることもある。

「築50年の実家、売れないと思ってたけど、査定したら1500万円ついた」とか、マジである。

まずは査定してみないと、分からない。

3. 「延納・物納の利息・デメリットを知らない」

「分割払いできるなら、楽でいいじゃん」って思ってる。

利息のこと、知らない。

物納の評価額が低いこと、知らない。

知らないと、数百万円損する。

まとめ:まずは査定してみる

相続税を現金で払えないとき、延納・物納を選ぶと、数百万円損する。

延納は利息がかかる(年利3.6〜6.0%)。

物納は評価額が低い(売却価格より2〜3割安い)。

まずは、実家を売却できるか確認。

査定してみて、売却価格を把握する。

売却が一番損しない方法。

それでもダメなら、銀行ローン。

延納・物納は最終手段。

知ってると知らないとで、数百万円の差が出る。

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