兄弟で意見が割れた
父が亡くなって、実家を相続した。
相続人は、私と兄の2人。
私は「誰も住まないし、固定資産税もかかるから売却したい」って思ってた。
でも、兄が反対した。
「思い出の家だから、残したい」
って。
「残したいって言っても、誰も住まないじゃん」
って言ったら、
「将来、住むかもしれない」
って。
でも、兄は今、東京で仕事してるし、 実家に戻る予定もない。
「じゃあ、いつ住むの?」
って聞いても、 「分からない」って。
正直、困った。
共有相続だと、全員の同意が必要
宅建勉強してて知ったんですけど、 共有相続の場合、 売却するには全員の同意が必要。
うちの場合、 実家を私と兄で共有相続した。
つまり、 私:持分1/2 兄:持分1/2
売却するには、 兄の同意が必要。
でも、兄が反対してる。
だから、売却できない。
詰んだ。
固定資産税、2人で折半
売却できないから、 固定資産税を払い続けないといけない。
年間20万円。
私と兄で折半だから、 1人10万円ずつ。
でも、兄が、 「今、お金ないから払えない」って。
結局、私が全額払った。
年間20万円 × 5年 = 100万円。
兄に請求しても、 「そのうち払う」って言うだけで、 払ってくれない。
管理費用も全部私が負担
固定資産税だけじゃなくて、 管理費用も全部私が負担してる。
- 草刈り:年2回、5万円
- 水道の基本料金:月2,000円
- 火災保険:年5万円
合計:年間15万円
これも、兄は払ってくれない。
「お前が勝手に管理してるんだから、お前が払え」
って言われた。
でも、管理しないと、 空き家のまま放置して、 特定空家に指定されるリスクもある。
売却も管理もできない、最悪の状態
売却したいけど、兄が反対。
管理費用は全部私が負担。
でも、兄は何もしない。
最悪の状態。
弁護士に相談したら、 「共有物分割請求訴訟をするしかない」 って言われた。
共有物分割請求訴訟、めちゃくちゃ大変
共有物分割請求訴訟の流れ:
①裁判所に提訴 弁護士費用:30〜50万円
②裁判(半年〜1年) 兄と争う
③判決 裁判所が「競売にしろ」と判断
④競売(さらに半年) 実家が競売にかけられる
⑤落札(相場の7割程度) 相場2,000万円 → 落札1,400万円
⑥分配 私:700万円 兄:700万円
合計:2年かかる。
しかも、競売だと相場の7割程度でしか売れない。
2,000万円で売れるはずが、 1,400万円になる。
600万円の損。
代償分割も提案したけど、拒否された
「じゃあ、私が兄の持分を買い取る」
って提案した。
これを「代償分割」って言う。
実家の評価額:2,000万円 兄の持分1/2:1,000万円
「1,000万円払うから、持分を譲ってくれ」
って言ったら、
「思い出の家を売りたくない」
って拒否された。
お金の問題じゃなくて、 感情の問題だった。
感情vs現実、どっちを取るか
兄の気持ちも分かる。
父が生きてた家だから、 思い出もあるし、 簡単に手放せない気持ちも分かる。
でも、現実問題として、
- 誰も住まない
- 固定資産税がかかる
- 管理費用がかかる
- 建物が老朽化する
放置してると、 特定空家に指定されて、 固定資産税が6倍になるリスクもある。
感情と現実、 どっちを取るか。
共有名義の実家、 1人でも反対したら売却できない。
でも、専門の買取業者なら、 共有持分だけでも買取してくれる。
例えば、 私の持分1/2だけを買取してもらって、 兄と縁を切る方法もある。
相場より安くなるけど、 トラブルを抱えたまま固定資産税を払い続けるより、 早く現金化できるメリットはある。
まずは無料相談してみるのがおすすめ。
生前に話し合うべきだった
正直、父が生きてる頃に、 「実家をどうするか」を話し合うべきだった。
父が元気なうちに、 「もし父が亡くなったら、実家は売却する」 って決めておけば、 こんなトラブルにならなかった。
でも、親が元気なうちに 「死んだ後の話」ってしづらいですよね。
だからこそ、こういうトラブルが多いんだと思う。
まとめ
実家を共有相続すると、 1人でも反対したら売却できない。
固定資産税や管理費用は、 全員で分担する義務があるけど、 払わない人もいる。
共有物分割請求訴訟で解決できるけど、 2年かかるし、競売だと相場の7割程度でしか売れない。
共有持分だけでも買取してくれる業者もあるから、 まずは相談してみるのがおすすめ。
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