相続した実家、売却したいけど兄弟の1人が海外在住で連絡取れない

実家を相続したが兄弟不在で売約できないことを解説したアイキャッチ画像

相続って、相続人全員の同意が必要なんですよね。

遺産分割協議書に、全員の署名・押印が必要。

でも、兄弟の1人が海外在住で連絡取れなかったら?

これ、マジで詰むらしいです。

最近、こういう相談がめちゃくちゃ増えてるって聞いた。

実際にあるケース

宅建の勉強会で、こういう話を聞いたんですよ。

父親が亡くなって、実家を売却したい。

相続人は長男(日本在住)、次男(アメリカ在住)、三男(日本在住)の3人。

長男と三男は「実家売って、現金で分けよう」って話してる。

でも、次男がアメリカにいて、連絡が取れない。

メールも電話も返ってこない。

住所は分かるけど、手紙出しても返事がない。

こうなると、実家の売却が進まない。

なんで全員の同意が必要なの?

遺産分割協議の原則

相続財産は、相続人全員の共有状態になる。

父が亡くなった瞬間、実家は長男・次男・三男の3人の共有財産。

売却するには、全員の同意が必要。

1人でも反対したら、売れない。

連絡が取れないのも同じ。

「反対してない」じゃなくて、「同意してる」ことが必要なんですよ。

遺産分割協議書に必要なもの

  • 相続人全員の署名
  • 相続人全員の実印
  • 相続人全員の印鑑証明書

海外在住の場合、印鑑証明書じゃなくて「サイン証明書」が必要。

これ、現地の日本大使館・領事館で取得する。

でも、本人が大使館に行かないと取れない。

連絡取れなかったら、取得できない。

海外在住の相続人、何が大変?

1. サイン証明書の取得

日本の印鑑証明書に相当するもの。

現地の日本大使館・領事館で取得。

本人が出向かないとダメ。

郵送じゃ取れない。

しかも、予約が必要で、1〜2週間待ち。

仕事してる人は、平日に休んで行かないといけない。

2. 書類のやり取りに時間がかかる

遺産分割協議書を郵送で送る。

アメリカなら1週間、ヨーロッパなら2週間。

相手が署名して、サイン証明書を添付して、送り返す。

また1〜2週間。

合計1ヶ月以上かかる。

3. 時差がある

電話で話し合おうにも、時差がある。

日本の昼間は、アメリカの夜中。

仕事の合間に連絡取るのが難しい。

4. 税金の問題

相続税の申告期限は、相続開始から10ヶ月。

でも、海外在住の相続人とのやり取りで時間がかかると、期限が迫る。

間に合わなかったら、延滞税が発生する。

さらに厄介なケース

連絡が取れない

メールも電話も返ってこない。

住所は分かるけど、手紙出しても返事がない。

こうなると、遺産分割協議が進まない。

実家が凍結状態。

売却も、賃貸も、建て替えも、何もできない。

固定資産税だけ払い続ける。

行方不明

住所も分からない。

海外のどこにいるか、誰も知らない。

こうなると、家庭裁判所に「不在者財産管理人」を選任してもらう必要がある。

費用が数十万円かかる。

しかも、時間が数ヶ月〜1年かかる。

街で見かけるパターン

空き家が増えてる理由の1つ

実家を相続したけど、海外在住の兄弟と連絡が取れない。

売却できない。

そのまま放置。

空き家になる。

最近、こういうケース増えてるらしいです。

特に、高度経済成長期に海外赴任した人の子供世代。

親が亡くなって、相続が発生。

でも、兄弟がアメリカ、ヨーロッパ、アジアに散らばってる。

連絡取るだけで大変。

地方の実家が売れない

都会なら、実家の価値が高いから、兄弟も積極的に動く。

でも、地方の実家は売却価格が安い。

「500万円で売れます」とか言われて、

「そのくらいなら、面倒だから放置でいいや」ってなる。

海外在住の兄弟は、なおさら。

「わざわざ日本に帰って、大使館行って、書類用意して…面倒くさい」

結果、放置。

どうすればいい?

まず、査定する

実家がいくらで売れるか、分かれば話が進む。

「3000万円で売れます」なら、1人1000万円。

これなら、海外在住の兄弟も動く。

でも、「500万円です」なら、動かない。

まずは査定して、金額を確認。

査定額が分かったら、

「これだけもらえるなら、動くか」 「これくらいなら、放置でいいや」

判断できる。

専門家に頼む

海外在住の相続人がいる場合、司法書士や行政書士に頼むのが一番早い。

書類の準備、サイン証明書の取得方法、郵送のやり取り、全部やってくれる。

自分でやろうとすると、何ヶ月もかかる。

代理人を立てる

海外在住の兄弟が、日本にいる誰かに「遺産分割協議の代理人」を立てることもできる。

委任状を作成して、代理人が署名・押印する。

ただし、これも本人の同意が必要。

連絡が取れないと、できない。

不在者財産管理人の選任

どうしても連絡が取れない場合、家庭裁判所に申立。

不在者財産管理人を選任してもらう。

この管理人が、行方不明の相続人の代わりに、遺産分割協議に参加する。

ただし、費用が数十万円。

時間が数ヶ月〜1年。

最終手段。

事前にできること

遺言書を書いてもらう

親が元気なうちに、遺言書を書いてもらう。

「実家は長男に相続させる」とか、

「全財産を売却して、3人で均等に分ける」とか。

遺言書があれば、遺産分割協議が不要になる。

海外在住の兄弟と連絡取る必要もない。

遺言書があるだけで、相続がめちゃくちゃスムーズになる。

特に、海外在住の相続人がいる場合は必須。

連絡先を共有しておく

兄弟の連絡先、住所、メールアドレス、電話番号。

親が元気なうちに、全員で共有しておく。

「何かあったら連絡するから」って。

いざ相続が発生してから探すと、見つからない。

まとめ

相続した実家、海外在住の兄弟と連絡取れないと、売却が進まない。

遺産分割協議には全員の同意が必要だから。

まずは実家の査定をして、売却価格を確認。

金額が分かれば、兄弟も動きやすい。

それでも連絡取れないなら、専門家に頼むか、不在者財産管理人の選任を検討。

一番いいのは、親が元気なうちに遺言書を書いてもらうこと。

相続した実家、売却したいけど兄弟の1人が海外在住で連絡取れない。

遺産分割協議には全員の同意が必要だから、売却が進まない。

サイン証明書の取得、書類のやり取り、時差、全部大変。

まずは査定して、売却価格を確認するのが第一歩です。

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※宅建2024年試験合格者・行政書士学習中の内容をまとめたものです。

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