相続の手続き、めちゃくちゃ大変らしい。
宅建勉強してて知ったんですが、 相続人全員の同意がないと、実家を売却できない。
でも、兄弟の1人が行方不明だったら?
連絡取れない。 どこにいるか分からない。
こういうケース、実は多いらしい。
特に、疎遠になってた兄弟がいる場合。
「20年連絡取ってない」とか、 「住所も分からない」とか。
相続が発生して、初めて困る。
行方不明の相続人がいると何が起きる?
実家を売却するには、 遺産分割協議が必要。
これ、相続人全員の同意が必要なんですよ。
1人でも欠けたら、無効。
ケース:3人兄弟で相続
長男:自分 次男:連絡取れる 三男:20年前から行方不明
父が亡くなって、実家を相続。
長男と次男は「売却して現金で分けよう」って合意。
でも、三男がいない。
住所も分からない。 携帯も繋がらない。 実家にも帰ってこない。
この状態だと、実家を売却できない。
なんで行方不明になるの?
色んなパターンがある。
パターン1:疎遠
昔、家族と揉めて家を出た。 それから連絡なし。
実家に帰ってこない。 冠婚葬祭も来ない。
親が亡くなったことすら知らない。
パターン2:借金・事件
借金で逃げた。 詐欺に巻き込まれて逃げた。 離婚して消えた。
こういう人、意外といる。
パターン3:海外移住
海外に行ったきり、連絡途絶えた。
住所も分からない。 国も分からない。
日本の戸籍には載ってるけど、 どこにいるか誰も知らない。
パターン4:認知症・精神疾患
施設に入ってるけど、 どこの施設か分からない。
意思疎通できない状態。
こういう場合も、実質「行方不明」扱い。
行方不明の相続人、どうやって探す?
まず、自力で探す。
でも、限界がある。
方法1:戸籍を追う
市役所で戸籍謄本を取る。
戸籍には、本籍地と住所が載ってる。
でも、住所が古いと、 そこに住んでないことが多い。
転居届を出してないと、 追えない。
方法2:住民票を追う
最後に住んでた場所の住民票を取る。
転出先が載ってることもある。
でも、転居届を出してないと、 そこで止まる。
方法3:親戚・知人に聞く
親戚に「三男、どこにいるか知らない?」って聞く。
たまに、誰か1人くらいは連絡取ってることがある。
Facebookとか、SNSで探すのも手。
方法4:探偵に依頼
お金はかかるけど、 探偵に頼むのが一番確実。
住所が判明することもある。
費用は、10万円〜50万円くらい。
でも、それでも見つからないこともある。
見つからなかったら、どうするの?
探しても見つからない場合、 法的な手続きが必要。
手続き1:不在者財産管理人の選任
家庭裁判所に申し立てる。
「行方不明の相続人がいるので、 不在者財産管理人を選任してください」って。
不在者財産管理人は、 行方不明の人の代わりに遺産分割協議に参加する。
裁判所が選ぶので、 弁護士や司法書士が選任されることが多い。
手続きの流れ
- 家庭裁判所に申立
- 裁判所が不在者財産管理人を選任
- 管理人が遺産分割協議に参加
- 遺産分割成立
- 実家を売却
ただし、時間がかかる。
申立から選任まで、2〜3ヶ月。
遺産分割協議が成立するまで、さらに数ヶ月。
費用
裁判所への予納金:50万円〜100万円 弁護士費用:30万円〜50万円
合計、100万円くらいかかることもある。
しかも、この費用は戻ってこない。
7年以上行方不明だと「失踪宣告」できる
7年以上行方不明の場合、 「失踪宣告」の申立ができる。
失踪宣告が認められると、 法律上、死亡したことになる。
そうすると、遺産分割協議から外れる。
失踪宣告の要件
- 7年以上生死不明
- 生存を証明する証拠がない
でも、7年って長い。
しかも、申立から認められるまで、 さらに半年〜1年かかる。
相続が発生してから、 8年近く待つことになる。
その間、実家は売却できない。
固定資産税だけ払い続ける。
街で見る「相続人不明」の空き家
空き家が増えてる理由の1つが、これ。
相続人の1人が行方不明で、 売却できない。
特徴1:20年以上放置
外壁ボロボロ。 草ボーボー。 窓ガラス割れてる。
明らかに誰も住んでない。
でも、解体もされない。
特徴2:固定資産税は誰かが払ってる
固定資産税を滞納すると、 差し押さえされる。
だから、誰かが払ってる。
でも、売却はできない。
相続人の1人が行方不明だから。
特徴3:売却の看板が出ない
普通、空き家を売るなら、 「売却」の看板が出る。
でも、相続人不明の空き家は、 看板すら出ない。
売りたくても、売れないから。
まとめ
相続人の1人が行方不明だと、 実家を売却できない。
遺産分割協議に参加できないから。
不在者財産管理人を選任すれば解決するけど、 時間とお金がめちゃくちゃかかる。
7年以上行方不明なら、失踪宣告もできるけど、 さらに時間がかかる。
親が元気なうちに、 相続人全員の連絡先を確認しておくべき。
疎遠になってる兄弟がいるなら、 今のうちに連絡を取っておいた方がいい。
行方不明の相続人がいても、 不在者財産管理人を選任すれば売却できる。
まずは実家の価値を知っておいた方がいいかもしれません。
ではまた。
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