スペースワールド、黒字なのに閉園した理由。新日鉄との契約更新不調

スペースワールド閉店について解説したアイキャッチ画像

スペースワールド、知ってますか!?

北九州にあった、宇宙をテーマにした遊園地。

私は一度だけ行ったことあります。

小学生のとき、修学旅行で。

スペースシャトルのジェットコースター、めちゃくちゃ怖かった。

スペースワールドの画像

で、2017年に突然閉園。

「経営不振で終わったんだろうな」って思ってた。

でも、調べてみたら全然違った

実は黒字だった。

しかも、2015年度は過去最高益

じゃあ、なんで閉園したのか?

答え:新日鉄との土地の賃貸借契約更新が不調に終わったから

これ、めちゃくちゃ面白い。

スペースワールド、実は黒字だった

実は

スペースワールド、閉園直前は黒字だった

📊 スペースワールド 経営状況

開業 1990年4月
閉園 2017年12月31日
2005年 民事再生(経営悪化)
2009年以降 営業黒字が継続
2015年度 過去最高益
土地所有者 新日鐵住金(現・日本製鉄)
運営会社 加森観光グループ

📌 出典:各種報道、会社発表資料

2015年度、過去最高益。

2009年以降、ずっと黒字。

じゃあ、なんで閉園?

「経営不振」じゃないんです。

スペースワールドの土地、誰のもの?

ここが超重要。

スペースワールドの土地、新日鉄(現・日本製鉄)が所有してた

運営会社は、土地を借りてただけ。

🏭 スペースワールドの土地

土地所有者(地主) 新日鐵住金(現・日本製鉄グループ)
借地権者 スペースワールド運営会社
契約形態 賃貸借契約
もともとの用途 新日鉄八幡製鉄所の遊休地(製鉄所跡地)
契約満了 2018年6月末
契約更新 不調に終わった

重要なポイント:

スペースワールドは土地を買ってなかった

新日鉄から借りてた

契約更新が不調に終わった

だから閉園。

【4パーク比較】ディズニー・USJ・富士急・スペースワールド

これ、めちゃくちゃ面白い対比になる。

パーク 土地戦略 地主 結果
東京ディズニーリゾート 完全所有型 オリエンタルランド ✅ 継続中
USJ 完全借地型
(50年契約)
大阪市 ✅ 継続中
富士急ハイランド ハイブリッド型
(所有+借地)
富士急+山梨県 ✅ 継続中
(訴訟あり)
スペースワールド 企業城下町型借地 新日鉄 ❌ 閉園(2017年)

スペースワールドだけ閉園。

理由:

  • ディズニー:土地を買ってるから、自分の判断で続けられる
  • USJ:大阪市が地主だけど、50年契約で安定
  • 富士急:一部は自社所有だから、ある程度コントロールできる
  • スペースワールド:企業(新日鉄)の方針次第

これが決定的な違い。

閉園の本当の理由

運営会社は、閉園発表時にこう言った。

「少子化、人口減少、レジャーの多様化、施設の陳腐化が理由」

「決して経営難が理由ではない」

これは本当。

でも、本音は別にあった

⚠️ 閉園の本当の理由

表向きの理由

少子化、人口減少、レジャーの多様化、施設の陳腐化

本当の理由

新日鐵住金との賃貸借契約更新が不調に終わった
→ 土地を貸し続けてもらえなかった

背景

新日鉄「製鉄所跡地を、テーマパークより商業施設(イオンモール)にした方が儲かる」
→ 契約更新を渋った、または条件を厳しくした

複数の報道で、「契約更新不調が閉園の直接要因」と指摘されてる。

つまり:

黒字だったけど、土地が借りられなくなったから閉園

新日鉄の方針転換

新日鉄からすると、こういう判断。

製鉄所跡地の活用方法

【1990年代】
製鉄所縮小 → 遊休地が余る
→ 「テーマパークにしよう!」
→ スペースワールド開業

【2010年代】
スペースワールド黒字化
でも、長期的には...
- 施設老朽化で大規模投資が必要
- テーマパークは変動リスク大きい
- イオンモールの方が安定収益

→ 「商業施設に切り替えよう」
→ 契約更新しない
→ スペースワールド閉園(2017年)
→ イオンモール開業(2021年)

新日鉄の判断:

テーマパーク < 商業施設

だから、契約更新しなかった。

イオンモール開業までの流れ

時期 出来事
2017年12月31日 スペースワールド閉園
2018年 新日鐵住金、イオンモールに優先交渉権を付与
2018年6月末 スペースワールドとの賃貸契約満了
2018年〜 遊具・施設の解体・撤去
2021年 イオンモール八幡東 開業

スムーズすぎる。

新日鉄は、最初から「次はイオンモール」って決めてた。

スペースワールドは、その計画の犠牲になった。

借地のリスクが顕在化した

これ、借地の最大のリスク

地主の方針次第で、事業が終了する。

USJとの違い

【USJ】
地主:大阪市(行政)
契約:50年定期借地権(1999-2049年)
→ 行政は安定してる
→ 契約期間が長い
→ リスク低い

【スペースワールド】
地主:新日鉄(企業)
契約:賃貸借(期間不明、おそらく短め)
→ 企業は方針変更する
→ 契約更新が不透明
→ リスク高い

地主が誰か、めちゃくちゃ重要。

大江戸温泉物語との共通点

これ、お台場の大江戸温泉物語と同じパターン。

項目 スペースワールド 大江戸温泉物語
地主 新日鉄 東京都
契約形態 賃貸借 事業用定期借地権(20年)
閉館理由 契約更新不調 契約期間満了
経営状況 黒字 黒字
閉館年 2017年 2021年

両方とも:

  • 黒字なのに閉館
  • 理由は土地の契約
  • 地主の方針転換

借地のリスクが顕在化した典型例。

企業城下町型の限界

スペースワールド、企業城下町型なんです。

企業城下町とは?

新日鉄八幡製鉄所(企業)
  ↓ 雇用・地域経済を支配
北九州市八幡東区(城下町)
  ↓ 企業の方針に依存
スペースワールド(遊園地)

企業の方針次第で、全部が決まる。

新日鉄が「製鉄縮小」って決めたら、地域全体が影響を受ける。

スペースワールドも、その一部。

企業城下町型の問題点

💡 企業城下町型借地の問題点

❌ 問題①:企業の方針に依存

企業が「この土地、別の使い方したい」って言ったら、終わり

❌ 問題②:契約更新が不透明

企業は利益優先。テーマパークより商業施設の方が儲かるなら、切り替える

❌ 問題③:地域経済も影響を受ける

スペースワールド閉園 → 雇用喪失 → 地域経済ダメージ

これが企業城下町型の限界。

まとめ

📋 この記事のポイント

スペースワールドの経営状況 2009年以降黒字継続、2015年度は過去最高益
閉園の本当の理由 新日鐵住金との賃貸借契約更新が不調に終わった
新日鉄の方針転換 製鉄所跡地をテーマパークから商業施設(イオンモール)に切り替え
借地のリスク 地主の方針次第で事業が終了する。USJは行政が地主で安定、スペースワールドは企業が地主で不安定
企業城下町型の限界 企業の判断に依存、契約更新が不透明、地域経済も影響
跡地 2021年、イオンモール八幡東として開業

スペースワールド、黒字なのに閉園した。

理由は、新日鉄との土地の契約更新が不調に終わったから

新日鉄は、製鉄所跡地を「テーマパーク」から「商業施設」に切り替えたかった。

だから、契約更新しなかった。

これが借地の最大のリスク。

地主の方針次第で、事業が終了する。

ディズニーは土地を買ってるから、自分で決められる。

USJは大阪市(行政)が地主で、50年契約だから安定してる。

でも、スペースワールドは企業が地主で、契約更新が不透明だった。

だから閉園。

土地を「買う」か「借りる」か、めちゃくちゃ重要

不動産、奥が深い。

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※宅建合格者・行政書士学習中の内容をまとめたものです。間違いがあればご指摘ください。

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