昨日まで営業してたのに…突然の閉店
あなたの街でも見かけませんか?
- 昨日まで普通に営業してたスーパーが突然閉店 🏪
- 数ヶ月後には更地になってる 🏗️
- そしてしばらくして別の建物が建つ 🏢
「えっ、潰れたの?」と思いますよね。
でも実は、経営不振じゃないケースが多いんです。
その正体は…「定期借地権の満了」
今日は街でよく見るこの現象を、宅建の知識で解説します📚
定期借地権って何?【3分でわかる】
簡単に言うと…
**「期間限定で土地を借りる契約」**です。
普通の土地:
土地を買う → 永久に自分のもの
定期借地権:
土地を借りる → 期間が来たら返す(10年、20年、50年など)
スーパーが土地を「買わずに借りる」理由
① 初期投資を抑えられる
- 土地代10億円 → ゼロ円に
- その分を店舗設備に投資できる
② 撤退の自由度が高い
- 「この立地、思ったより客来ないな…」
- → 期間満了で撤退しやすい
③ 長期リスクを回避
- 30年後の街の様子は誰にも分からない
- 縛られすぎるのは危険
契約期間はどのくらい?
事業用定期借地権の期間設定
🏬 大型ショッピングセンター:20〜30年
理由:大規模投資の回収に時間必要
🛒 スーパー:15〜20年
理由:バランス型
🏪 コンビニ:10〜15年
理由:立地戦略の見直しサイクル
満了したらどうなる?
タイムラインで見る定期借地権の一生
2005年
スーパーが定期借地権20年で出店
- 地主:「20年後に確実に返してもらえる」
- 事業者:「初期投資抑えて出店できる」
2005-2024年
営業中(普通のスーパーとして)
2024年末
契約満了の半年前
- 在庫整理開始
- 従業員に説明
2025年3月
閉店 🏪→🚪
2025年4-6月
建物解体 🏗️
2025年7月
更地返還 🏞️
2025年秋〜
地主が新しい活用方法を決定
(マンション、別のテナント等)
ポイント💡
- 建物は借主(スーパー)が解体費用負担
- 完全な更地にして返すのが原則
- だから「解体→更地→新築」の流れになる
私の地元でも実際にあった話
2003年オープンの駅前スーパーが、2023年に突然閉店告知。
2024年に更地になって、現在マンション建設中です。
当時は「なんで急に?潰れたの?」って噂になりました。
でも宅建を勉強して理解できました💡
これ、定期借地権20年の満了だったんです
【事業者視点】なぜスーパーは定期借地権を選ぶ?
メリット3つ
1. 初期投資の大幅削減
土地購入の場合:
土地10億円 + 建物5億円 = 15億円
定期借地権の場合:
建物5億円のみ(土地は借りる)
→ 10億円の削減!💰
2. 出店スピードが早い
- 土地購入交渉:数ヶ月〜1年
- 定期借地権契約:1〜3ヶ月
- → ライバルより早く出店できる🏃
3. 撤退しやすい
- 土地を買うと売却が大変
- 定期借地権なら期限が来れば自動終了
- → 経営戦略の柔軟性確保✨
【地主視点】土地を貸すメリットは?
なぜ「売らずに貸す」のか?
① 確実に土地が返ってくる
普通借地権:最低30年、実質半永久的
定期借地権:期限が来たら確実に返還
→ 将来の選択肢を残せる🎯
② 安定収入
- 地代:月100〜500万円(立地次第)
- 20年間の総額:2.4億〜12億円
- → 売らなくても収益化💰
③ 次世代への配慮
- 「20年後に孫が使うかも」
- 「将来の街づくりに備えたい」
- → 家族計画と両立できる👨👩👧👦
街を観察すると楽しくなる
こんな視点で街を歩いてみよう👀
建物の新しさと期間を予想
- ピカピカ → まだ5年以内?
- 少し古い → 10年経過?
- かなり劣化 → そろそろ満了?
解体工事を見かけたら
- 「定期借地権の満了かも!」
- 「何年契約だったんだろう?」
更地を見つけたら
- 「次は何が建つかな?」
- 「地主の戦略は?」
まとめ:街の風景には不動産の物語がある
今日のポイント
✅ スーパーの突然の閉店 = 定期借地権満了の可能性大
✅ 事業者は初期投資削減・撤退自由度のために定期借地権を選ぶ
✅ 地主は「確実に返ってくる」安心感で定期借地権を選ぶ
✅ 契約期間は10年〜30年が多い
✅ 満了 → 解体 → 更地返還 → 新しい活用
街を歩くのが100倍楽しくなる
宅建の知識があると、
何気ない風景が全部教科書に見えます📚
- 「あの店、あと何年で閉店かな?」
- 「この土地、地主の戦略は?」
- 「次は何が建つかな?」
日常が宝探しになる感覚、勉強なるな〜😊
次回は「隣の家、5年も空き家なのはなぜ?→相続トラブルだった」について解説します🏥
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